マジック・手品の書籍
【マジック大全】(著者:松田道弘著、出版社:岩波書店)
最近、巷には、たくさんのマジックや手品に関連した書籍が置かれています。しかし内容的に見て、ほんとうに、これからマジックを本格的に始めようとする方に勧められるマジックの本はあまりありませんでしたが、
この『マジック大全』は、これから本格的にマジックを習得したいと思っている人にはぴったりの本です。この本は決して単なるタネ明かしの本ではありません。
マジックを始めたばかりの人は、タネさえ覚えればそれでマジックが演じられると思いがちですが、マジックのタネなど、マジックの演技全体から見れば、ごく一部に過ぎません。
この本は、タネ明かしだけでなく、そのマジックを実際に人前で見せるときの演出に関しても十分考えて解説がされています。
また「大全」と銘打つだけあり、マジックの世界に生きてきた人達が飽くなき執念で築き上げてきた「だましのテクニック」、どうやって人を驚かせるか、その原理や心理の盲点をつく方法が数多く紹介されています。マニアが読んでも、読み物として十分に楽しむことができます。
第一部の「おどろきをつくりだす原理」では、マジックでよく使われる基本的な原理を紹介しながら、それを使ったやさしいマジックが解説されています。現在マジシャンの間では常識となっているものでも、そのオリジナルから進化の過程まで、楽しい読み物と一緒に紹介されています。
入門者用の本というと、ある程度マジックをやっている人ならすでに知っているトリックばかりと思うかも知れませんが、「煙の判別法」など、今回、この本ではじめて知ったトリックもありました。
また「ブックテスト」も解説されています。これまで演じたくても、解説書が手に入らなくて困っている人がかなりの数おられるようですが、そのような方にとっては朗報でしょう。
第二部では「おどろきをつくりだす方法」として、少しテクニックが必要なマジックも解説されています。
道具自体に仕掛けがあり、指先のテクニックは不要というマジックだけでなく、コインやダイスなどの小物を消すワザを習得しておけば、マジックのレパートリーが格段に広がることはまちがいありません。これまでこの種の技術を練習したことのない人でも、きちんと習えば必ずできるようになりますので、ぜひ頑張って挑戦してみてください。
第三部では「ルーティンはコンビネーション」として、マジックの重要な基本技法であるミスディレクションの原理なども学ぶことができます。新聞紙でテーブルの上にあるコップを包んで、上からたたくと消えてしまうマジックは多くの初心者用の本に紹介されています。しかしこれをきちんと演じようと思えば、観客の注意をさりげなくそらせる方法、マジックの専門用語でミスディレクションというのですが、このあたりのテクニックが自然とできるようにならないとうまく演じることはできません。
また松田さんが一般の観客相手によく演じておられるポーカー必勝法「テン・カード・ポーカー・ディール」も解説されています。
この本には全部で30以上のマジックが載っています。マニアと言ってよいレベルの人はこの本に解説されているようなマジックを軽視してしまいやすいですが、実際にはこの種のマジックを基本通りに演じることができれば、何も困ることはありません。十分過ぎるくらいのレパートリーが獲得できます。中級レベルの方も、ぜひここに載っているマジックをマスターして演じてみてください。売られているマジックの道具ネタを使わなくても、身近にある道具だけで、すばらしいマジックを演じられます。
マジック大全

最近、巷には、たくさんのマジックや手品に関連した書籍が置かれています。しかし内容的に見て、ほんとうに、これからマジックを本格的に始めようとする方に勧められるマジックの本はあまりありませんでしたが、
この『マジック大全』は、これから本格的にマジックを習得したいと思っている人にはぴったりの本です。この本は決して単なるタネ明かしの本ではありません。
マジックを始めたばかりの人は、タネさえ覚えればそれでマジックが演じられると思いがちですが、マジックのタネなど、マジックの演技全体から見れば、ごく一部に過ぎません。
この本は、タネ明かしだけでなく、そのマジックを実際に人前で見せるときの演出に関しても十分考えて解説がされています。
また「大全」と銘打つだけあり、マジックの世界に生きてきた人達が飽くなき執念で築き上げてきた「だましのテクニック」、どうやって人を驚かせるか、その原理や心理の盲点をつく方法が数多く紹介されています。マニアが読んでも、読み物として十分に楽しむことができます。
第一部の「おどろきをつくりだす原理」では、マジックでよく使われる基本的な原理を紹介しながら、それを使ったやさしいマジックが解説されています。現在マジシャンの間では常識となっているものでも、そのオリジナルから進化の過程まで、楽しい読み物と一緒に紹介されています。
入門者用の本というと、ある程度マジックをやっている人ならすでに知っているトリックばかりと思うかも知れませんが、「煙の判別法」など、今回、この本ではじめて知ったトリックもありました。
また「ブックテスト」も解説されています。これまで演じたくても、解説書が手に入らなくて困っている人がかなりの数おられるようですが、そのような方にとっては朗報でしょう。
第二部では「おどろきをつくりだす方法」として、少しテクニックが必要なマジックも解説されています。
道具自体に仕掛けがあり、指先のテクニックは不要というマジックだけでなく、コインやダイスなどの小物を消すワザを習得しておけば、マジックのレパートリーが格段に広がることはまちがいありません。これまでこの種の技術を練習したことのない人でも、きちんと習えば必ずできるようになりますので、ぜひ頑張って挑戦してみてください。
第三部では「ルーティンはコンビネーション」として、マジックの重要な基本技法であるミスディレクションの原理なども学ぶことができます。新聞紙でテーブルの上にあるコップを包んで、上からたたくと消えてしまうマジックは多くの初心者用の本に紹介されています。しかしこれをきちんと演じようと思えば、観客の注意をさりげなくそらせる方法、マジックの専門用語でミスディレクションというのですが、このあたりのテクニックが自然とできるようにならないとうまく演じることはできません。
また松田さんが一般の観客相手によく演じておられるポーカー必勝法「テン・カード・ポーカー・ディール」も解説されています。
この本には全部で30以上のマジックが載っています。マニアと言ってよいレベルの人はこの本に解説されているようなマジックを軽視してしまいやすいですが、実際にはこの種のマジックを基本通りに演じることができれば、何も困ることはありません。十分過ぎるくらいのレパートリーが獲得できます。中級レベルの方も、ぜひここに載っているマジックをマスターして演じてみてください。売られているマジックの道具ネタを使わなくても、身近にある道具だけで、すばらしいマジックを演じられます。
マジック大全
